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時計・メガネ・宝石の専門店イトウ

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時計解体新書

アイチ時計1ケ月巻き時計

手巻きゼンマイ式掛け時計

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昭和30年代後半のゼンマイ式掛け時計で30日巻きが製造販売最後のころの機種だと思います。

不動でオーバーホールの依頼。お爺様が使っていて止まったまましばらく置いてあった時計ですが、お孫さんが使いたいというご要望にお答えしました。

外側ケースはタバコの煙やいろいろな汚れが付着しています。

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不動のまま使用期間は短かったため機械の摩耗はあまり見受けられず、ゼンマイの油が古くて固まった状態のようです。

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機会を取り出しパワーリザーブ表示部分を外します。

裏側のゼンマイのコハゼバネ(赤丸部分)を外しゼンマイを開放できるようにします。

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ゼンマイを少し開放して開放補助用板を取ります。ゼンマイを緩めるときは戻し器の少しずつ手に持った部分を滑らすように回転させます。

分解前には解放されたゼンマイをゼンマイの歯車の大きさより少し大きめに針金などで縛れるように巻き上げます。

画像からはわかりにくいのですがゼンマイの汚れがひどいですね。

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ゼンマイの力を解放し開放補助の板を外したところです。ゼンマイの力は非常に強いため初めて分解する人はここでけがなどをしますので真似をしないで下さい。

分解作業を一度見てからトライしてみてください。

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ゼンマイを針金で結び開放状態にしました。

さてこれからいよいよ分解に入りますよ。

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完全に油切れの状態です。

各歯車の摩耗状態も検査します。

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洗浄瓶に歯車を入れて超音波洗浄器にかけます。

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このように完全に分解して各部品の磨耗状態を正常に戻してから組み立て直さないと気持ちよく動くものではありません。

洗浄器にかけている間に地板のほぞ穴(歯車の芯が入る穴)を手洗いできれいにします。基本すべての部品は手洗いです。

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油が固まっていて、汚れがひどいため手で洗い落とします。

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洗浄後の洗浄液です。汚れがわかりますか。

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洗浄された部品です。

きれいになっているのが解っていただけますか?

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問題のゼンマイを開く方法を解説します。

私は汚れが付きやすい軍手を使って広げます。

しっかりと手の中で保持して針金を外します。

この作業には握力が必要になります。

後ほどこの針金の輪っかは必要ですので残しておきます。

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手のひらの中で少しずつ広げていきます。

最後まで広げて最終的にはこのような状態になります。

3Mくらいの長さがありますの作業場所の広いところが必要です。

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ゼンマイの汚れが軍手につきます。
汚れのひどいことが判ると思います。

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ゼンマイをクロスを使って汚れを磨き取りピカピカにします。
これによりゼンマイどうしの滑りが非常に良くなります。
動力の伝達が滑らかになり時計の動きがよくなります。

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このように錆や古い油のよごれが取れます。
古い油を拭き取ることでゼンマイ同士のすべりがを良くなります。
この肯定を省いて修理をすると動きがいまいちです。
私は面倒でもこの作業は省くことはいたしません。

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いよいよゼンマイを先ほど残しておいた針金の中に巻き上げる作業です。

ゼンマイの取り付ける歯車を利用して巻き上げていきます。

歯車が空回りしないようしっかりと持つためこの作業も握力が必要です。

ゼンマイを巻く要領で手のひらの中へ巻き上げていきます。

磨き上げたゼンマイが光っていますね。

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針金の輪っかにはまる大きさまでゼンマイが巻き上がりました。

まだ気を緩めてはいけません。

ゼンマイと歯車をしっかりと握っています。

ゼンマイが光って綺麗でしょう。

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先ほど残しておいた針金の中に納まりゼンマイを緩めます。

ゼンマイの取り付ける歯車を利用して巻き上げるため歯車が空回りしないようしっかりと持つことが必要です。

この技術さえあれば高価な巻き上げ器などの工具は必要ありません。

 

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針金の中に巻き上げられたゼンマイです。

磨き上げられたゼンマイが光ってるのがお判りいただけますか。

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輪列(ギアトレイン)の入るほぞ穴を磨きます。

洗浄だけで汚れは落ちませんからこのように掃除棒を使って磨いていきます。

摩耗しているほぞ穴があればかしめます。

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歯車の芯が入る穴(ほぞ穴)が楕円形に減っている場合はタガネを使って
穴を小さく丸く仕上げていきます。

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歯車の芯やゼンマイに使用する油の種類です。
3種類くらいを使い分けています。

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ケースをきれいに磨いてから組み立て完了のムーブを取り付けます。
この状態で1日動きの様子音のなり具合などを見ます

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参考修理料金

 

 

修理料金の内訳 2021/03/01現在
旧式ゼンマイ式クロック分解調整最低基本料金 ¥28,000から

詳しくは修理料金表をご覧ください。(別画面で開きます。)