ITO

時計・メガネ・宝石の専門店イトウ

愛知県みよし市三好町小坂1-8

TEL : 0561-32-1109

修理 Repair

分解手順と検査

機械式時計とクオーツ時計の分解手順の違い

RADO ダイヤスタークオーツ

セイコーマティック(アンティーク)

まず、ケースの状態を見ます。ケースと裏ブタとの間のさびの状態
バンドとケースの取り付け具合 ガラスとケースとの取り付け状態をチェックします。

電池などの液漏れが無いか調べます。長期間止まったままになっている場合には液漏れが多く見受けれます。

自動巻きの巻き上げの状態を検査します。 ホコリやサビなどの原因で止まっている場合も数多く見受けられます。

秒針や長針(分針)・短針(時針)同士の接触などが無いか調べます。
秒針・長針・短針をはずします。文字盤をはずします。カレンダー付きの場合はカレンダー板(日板 曜日板)や日送りなどの歯車の状態やかみあわせを点検します。

回路の電流値 コイルの抵抗値などを調べます。電池と回路の接触不良や電池の液漏れで腐食している場合は、接点を磨き(交換の場合もあり)ます。

自動巻き部分の巻き上げ状態や歯車の点検をします。ゼンマイが切れている時はゼンマイの交換をします。

各歯車の異常やかみ合わせの異常がないか、目視(10倍顕微鏡)で確認します。輪列(ギアトレイン)を分解します。

調速機、脱進機(テンプ、アンクル)の調子を見ながら、慎重に分解して行きます。

分解してから初めて止まりの原因がわかることがあります。左の時計の動作不良はこの歯車のカナに付着したサビが原因でした。右の機械式の場合は非防水のためホコリが多数入って各所で止まりの原因が見受けられました。部品の傷みは見受けられませんでした。

上の歯車は左の画像の右側の歯車です。
いかに小さいものか解っていただけると思います。すべての部品を分解して、各歯車や部品を検査します。ひどい汚れの場合は手洗い後超音波洗浄を行います。具体例の両時計はともに手洗いが必要なほど汚れていました。

時計のケースやベルトの洗浄(超音波線洗浄器にかけます)します。ケースやベルトを磨き上げます。ケース内部にさびが出ているものも多数見受けられますが、見えないところまで仕上げるのが私の仕事です。メッキ処理のケースやベルトは洗浄のみとなります。きれいに仕上げてお客様さまには喜ばれています。

修理完成後の時間調整(時計の構造)

毎秒一回の磁気信号を検知して1000分の1秒まで検査できるテスターで誤差を調べます。

毎秒5回から10回(機種によって違います)の音をマイクで拾ってテスターで調べます。

クオーツの場合は一日の誤差を±0.1秒から±0.5秒以内に調整します。

機械式の場合は一日の誤差±5秒から±15秒以内に調整します。

機種によって歩度調整できる場合
回路にトリマーコンデンサーなど調整部分が
付いている機種はできる限り合わせこみます。

機械的に古いアンティークに部類に入る場合は、上記の範囲より大きな誤差が生じる場合がありますので、ご了承いただいております。
時計を装用する場合はこの6姿勢で決まってきます。 時間調整は下の6姿勢の平均値を取ります。 さらにそれそれの姿勢でゼンマイがいっぱいに巻かれた時と12時間戻った時の平均値を取ります。

 

  1. 文字盤を上
  2. 文字盤を下
  3. リュウズを右側
  4. リュウズを左側
  5. リュウズを下にして
  6. リュウズを上にして
  7. ジンバル付きの時計は水平の状態を重要視します。

ケースやベルトをきれいに磨き上げてから洗浄します。
深く傷がついたものはある程度のところまでしか磨くことができません。オリジナルの形が変わらない程度まで磨き上げます。特殊な仕上げ(ロレックスのWGやK18製のベゼル)などは別途料金と日数がかかりますので修理依頼の時にご相談ください。修理前と修理後の仕上がり状態は腕時計解体新書の修理具体例をご覧下さい。

防水検査(防水時計の場合)を行ったケースにムーブをセット。
ガラスと針の接触が無いか検査します。再度、歩度の検査をします。
ムーブがケースに入った状態と出た状態とで若干の誤差が見受けられますので、再確認します。

1日から2日動き具合を見ます。

防水検査(簡易)の手順

01

リュウズやボタンをセット

02

防水試験機に入れます。

03

加圧してしばらく置きます。

04

漏水箇所の検査。

 

リュウズやボタン・ガラスふちから水は入っていません。防水性能は良好です防水検査で良好な結果が出ても、間違った取り扱いをすれば水が時計内部に浸入します。検査後良好結果が出た場合の水入り故障は保証外となります。くれぐれも取り扱いにはご注意ください。この防水試験機は最高35気圧までの簡易検査ができます。

お客様があまり目にすることがないものをお見せします

修理道具の一部です。このほかにもたくさんの工具を使って直しています。

防水ROLEXの婦人用腕時計です。内部はこうなっています。隣の100円硬貨と比較してみてください。

各部品がきれいに仕上げられています。頑丈な時計ですが、定期点検(OH)を忘れますと、部品が磨耗して思わぬ高い修理になってしまいます。ご注意ください。ROLEXエクスプローラ腕時計解体新書も参考までにご覧ください

一円硬貨の上で歯車を撮影。ほんの少しのチリやホコリで止まってしまうのがお解りいただけると思います。 電池交換は簡単では ありません。ケースに付着したほこりを内部に入れないように慎重に行います。

 

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