誕生石 Birthstone
ダイヤモンド
古代インドの山深く、セレンディプという渓谷に、無数のダイヤモンドが転がっていたといいます。しかし、そこには毒蛇が群れをなしており、人間は近寄れません。そこで一計を案じ、肉片を谷底深く投げ込んだところ、天から鷲が舞い降り、肉片と共にダイヤモンドを掴み舞い上がったといいます。ロマンのある伝説ですが、このお話のように、ダイヤモンドには油となじみやすい性質があり、身体の脂や化粧品の汚れなどが付着し、輝きが損なわれ易いのです。
産地
南アフリカ、ロシア、オーストラリアなど。
性質
最初に述べたように、ダイヤモンドには親油性があり、
身体の脂や化粧品の汚れなどが付着し易いので、
お求めになられた宝石店でこまめにクリーニングを依頼しましょう。
地球上でもっとも硬い物質で、硬度は10あります。
しかし、一定方向に割れやすい性質(クリベージ)がありますので、注意が必要です。
品質
CARAT(カラット)
ダイヤモンドの大きさはカラット(Ct)であらわされ、1カラットは0.2gです。品質が同じであれば、重量が増すと価値も飛躍的に上がります。ダイヤモンドのカラットは、精密直示天秤を用いて厳密に測定されます。
CUT(カット)
ダイヤモンドの美しさは、カットによって大きく左右されます。その度合いは、光がバランスよく効果的に反射される、理想的なカットを基準にして評価されます。一般的なブリリアントカットのほかに、エメラルド・カット、マーキーズ・カット・オーバル・カットなどがあります。
COLOR(カラー)
ほとんどのダイヤモンドは、非常に僅かな色のかげりをもっており、その程度がダイヤモンドの価値を決める重要な要素のひとつとなります。それぞれの色の違いは肉眼で区別できないほど微妙でありマスターダイヤモンド(色の差を示す標準石)と比較して決められます。
CLARITY(クラリティー)
多くのダイヤモンドには、天然石の特徴ともいえる微細な含有物(インクルージョン)やキズ(フロー)があります。その程度がダイヤモンドの価値に影響を与え、これらは、10倍のルーペで検査され、等級付けられます。
カラーグレード
D | 無色 |
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E | |
F | |
G | ほとんど無色 |
H | |
I | |
J | |
K | 僅かな黄色 |
L | |
M | |
N-Z | 薄い黄色-黄色 |
クラリティーグレード
Flawless | 含有物やキズのない珍品 |
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VVS1 | 10倍ルーペで発見するのが困難 |
VVS2 | |
VS1 | 10倍ルーペで注意して見れば発見できる |
VS2 | |
SI1 | 10倍ルーペで容易に発見できる |
SI2 | |
I1 | 注意すれば肉眼でも見える |
I2 | |
I3 |