ロンジン コンクエスト パペチャルカレンダー|分解具体例

分解・修理の様子 Disassembly/repair

STEP1

分解・部品洗浄

完全不動の状態での、修理依頼電池が液漏れを起こし歯車まで侵食していました。電池交換だけでは動かないため分解修理になりました。すべてのの部品をきれいに洗浄。回路は交換しないで磨きのみで復帰しました。(よかったですネ)分解洗浄を紹介します。

STEP2

パッキン・リュウズ交換

LONGINESコンクエスト、チタンケース4032.1 時間は正確で性能の良い機械です。チタンケースのためケースやふたにはサビは発生しません。材質的には非常に優れたケースです。パッキンやリュウズは新しいものに交換します。

STEP3

電池交換

電池受けのマイナスリード板は青サビなどが発生して、汚れによる導通不良を起こしています。あまりひどい場合はリード板が欠損脱落しているものもあります。電池交換はできる限りお早めに。止めたまま放置しておきますとこれ以上に悪くなってしまいます。

STEP4

アルカリ液による錆を確認

電池を押さえる板や機械留めネジなどもアルカリ液のためにさびています。

STEP5

カレンダー動作確認

洗浄磨き上げでネジや回路接点部分はピカピカになりました。洗浄前の導通確認、日付などをセットしてカレンダー動作も確認電気回路の信号も正常でした。今ではこの電子回路もメーカーでは在庫が無くなりつつあり、ムーブが代替になるそうです。回路が壊れる前に電池交換や分解掃除はお早めに。

STEP6

文字盤の点検

文字盤側の点検です。カレンダーの板や歯車には電池から発生したガスによる多少の曇りが見受けられ、洗浄のみで解決しそうです。

STEP7

歯車の洗浄

日付早送りの歯車がかなり汚れています。洗浄します。

STEP8

信号確認

アナログ式の接点により回路に歯車から24時間に一回のカレンダーを送る信号を伝えます。この信号を受けてカレンダー送りのモータが回り日付を送ります。

STEP9

回路交換

カレンダー板の裏側には一ヶ月に一回の信号を伝えるためのピンがあります電池の液漏れによりこの部分が腐食していると回路は完全に交換しなければ動きませんので、定期的な電池交換は是非お早めに。

STEP10

回路の点検

回路側の分解検査点検です。

STEP11

青さびによる回路不良の洗浄と交換

青さびが発生しているところです。きれいに洗浄します。この部分が腐食して脱落している場合は回路交換となります。今回は磨きのみで復帰しましたが侵食が進んで導通不良が発生する可能性が見受けられる場合は交換になります。

STEP12

正確な月日の設定

カレンダーを送るモーターと時計のための二個のステップモーターを使っています。電気回路に月と日を正確にセットしなければカレンダーは正常に動きません電子回路さえ正常であれば調子の良い機械なんですがねえ・・・・・この機械のバージョンアップしたものでリチュウム電池を使ったものがあります。(10年間動きます。)

STEP13

歯車とモーターの目視確認

輪列(ギアトレイン)の状態です。日付送りの歯車やモーターには汚れは見受けられませんでしたが、時計部分は電池から飛び出した液や粉でひどくサビや汚れが付着しています。

STEP14

地板部分の洗浄

地板部分は幸いにも腐食は軽微で洗浄のみで汚れは落ちそうです。

参考修理料金 2007/09/01現在

分解調整基本料金(外国製・Cランク・クオーツ特殊) ¥28,000
リュウズ・パッキン他部品 ¥5,000
合計金額 ¥33,000(税込み)
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