オメガ 往年の手巻き腕時計 cal283|分解具体例

分解・修理の様子 Disassembly/repair

STEP1

定期点検、オーバーホールの依頼

定期点検(4年に一度の)オーバーホール依頼でした。ケースや文字盤はお客様のご都合により割愛。防水仕様にはなっていませんが汗もお水も入れないように大切に取り扱ってみえるようです。大切に扱っていいただければ、まだまだ動き続けるものと思います。次回の点検もお待ちしております。

STEP2

動力解放後、テンプを分解

動力(ゼンマイの力)を解放後テンプを取り外します。この段階までは異常なし。この時計を使っている人は今ではそんなに多くはみえません。アンクルの動きやツメ石も異常なしショックによる石の破損も無く正常に動きます。

STEP3

秒カナの押さえを分解

三番車出車式の時計です。秒カナの押さえをはずします。最近の時計はこの方式は使われなくなりました。

STEP4

三番車出車を分解

三番車出車をはずす工具は秘密の自作品です。下の板にキズをつけないように尚且つ三番芯を折らないように抜き出すことが必要です。ご覧のとおり無傷できれいにはずせるでしょう。

STEP5

2針式の時計の構造を確認

この輪列(ギアトレイン)の状態が、中央に秒針の無かった時代の2針式の時計の構造です。すべての歯車の検査をしましたが、どこにも異常は見受けられません。本当大事に使ってみえますね。非常に調子の良好な機械ですが昔から水入りの故障が多く次第に消えていく時計かもしれません。汗とか水には注意して大切にご使用ください。

STEP6

修理完了

非防水のこの時代の時計ではこの程度のサビは付いて当然です。磨いてサビを落とします。防錆処理をしておきますが汗や水は厳禁ですよ。細くなりすぎて折れそうであれば別作いたします。部品調達不可能な場合も同様に別作いたします。時間調整もしっかりとできました。日差15秒以内です。

参考修理料金 2007/09/01現在

分解調整基本料金(外国製・Cランク・機械式)
機械の汚れ具合からアンティークランクにはなりませんでした。
¥28,000
風防ガラス交換(技術料込み) ¥2,000
合計金額 ¥30,000(税込み)
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