完全不動の状態での、修理依頼オーバーホール。セイコーのアンティーク提げ時計。文字盤も相当汚れて不動の状態でのお持ち込み。
分解・修理の様子 Disassembly/repair
STEP1
オーバーホールの依頼
STEP2
ケースの状態
ケースの状態から相当使い込んである様子が見受けられます。ムーブメントの状態は良好のような感じ。テンプ(心臓部)ひげが変形しているようです。
STEP3
文字盤の裏側
文字盤裏側、特別な傷みは見受けられませんでした。針を回すときにも異常はありません。
STEP4
クロノグラフの動作の確認
クロノグラフの動作をチェック。各レバーは以上なく動作しました。時計は止まったままです。
STEP5
各状態の点検
秒針・分針の接触状態、歯車のかみ合わせ状態などを点検します。
STEP6
レバーの形状
レバーの種類は現在でも使用されている形状と同じようですね。現在の時計が過去のコピー・・・50年以上も変わらない仕組みですね。
STEP7
クロノグラフ部分の洗浄
クロノグラフ部分はすべて取り外して洗浄磨きにかけます。これまでの状況には異常はありませんでした。
STEP8
テンプの変形
さていよいよ異常とみられる部分のテンプをはずします。「やはりここか! 今なおしてあげるね。」正常な形にひげ用ピンセットを使って変形を戻していきます。素人の方が自分で時間調整をしようとして変形させてしまったようです
STEP9
輪列(ギアトレイン)の洗浄
押さえをはずします。輪列(ギアトレイン)の状態には異常はありませんでした。茶色に変色しているのは長年はみ出してきた古い油の汚れです。洗浄磨きでキレイに仕上げました。
STEP10
歯車の分解
ゼンマイを巻き上げる歯車の部分が汚れているようです。分解してみましょう。
STEP11
超音波洗浄
やはり、ひどい汚れ。超音波洗浄だけでは落ちない汚れです。私は今でも基本手洗いです。
参考修理料金 2017/09/01現在
基本料金(国産・機械式特殊・Cランク) | ¥32,000 |
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合計金額 | ¥32,000(税込み) |