セイコー グランドセイコー 6146 グランドセイコー 6146|分解具体例

分解・修理の様子 Disassembly/repair

STEP1

オーバーホールの依頼

完全不動の状態での、修理依頼オーバーホール。セイコー往年のグランドセイコー6146の修理です。現在の自動巻き機構にも部品形状などは引き継がれている優秀な時計です。アンティークの部類に入ってしまいました。現在もメンテナンスを希望される方があるため頑張って修理をさせていただいております。

STEP2

ガラス内側の状態

ガラス内側が白く曇っていたのは長年の文字盤の塗料や油係から発生するガスによるものと思われます。お水による曇りではなかったので修理ができそうです。ケース表面の傷は多いもののムーブメントは使用感があり、洗浄しなくては駄目なようです。

STEP3

ガスケットの入れ替え

リュウズの芯に取り付けられているガスケット(パッキン)が固まって弾力が全くありません。これを破壊除去して新しいガスケットに入れ替えます。これで防水性能はアップするでしょう。

STEP4

針を抜く

文字盤に傷をつけないよう薄いビニールで保護した状態で各針を抜きます。

STEP5

こそげ外し

センターのワッシャーが曜日板を押さえています。マイナスドライバーでこそげ外します。

STEP6

カレンダーの状態

カレンダー部分は油が乾燥していたり固まっています。動作不良はありません。

STEP7

芯の状態

各歯車の芯の部分(赤いルビー石の)内部は油切れを起こして乾いた状態でした。

STEP8

内部の確認

斜め横から石の内部を確認します。

STEP9

ハイビートのゼンマイ

ハイビートのゼンマイは硬くて力が強いため自動巻きのローターも重いものが使われています。

STEP10

時計の特徴

ローターの固定ネジが2本が特徴です。この時計は元気ですかね?

STEP11

機構詳細

SEIKO独自の巻き上げ機構詳細はSEIKOのプレサージュのトライマチックで解説しています。現在も同様の機能を採用しています。

STEP12

歯車の汚れ

巻き上げ部分の歯車などが油切れにより黒く汚れていることがわかります。

STEP13

輪列(ギアトレイン)の動き

輪列(ギアトレイン)の各ホゾが赤黒く汚れて動きが悪くなっていました。ゼンマイには DO NOT OPEN と記載されていますが中の油が古くなっていてスリップ状態が悪くなっています。これをあえてOPENしちゃいます。

STEP14

振り切り状態

一番の外周部(黒く汚れている部分)のスリップ状態が重くなっているため振り切り(ゼンマイの力が異常に強く伝わるためテンプが振り切ってしまう状態のこと)状態でした。。洗浄後SEIKOのゼンマイ専用油(モリブデンを含む)を塗布して香箱ケースに収めました。蓋は開けにくくカシメてあるため閉じるときもカシメなおします。

STEP15

スリップ状態の確認

芯をチャックに挟んで6回以上巻き上げスリップ状態を確認します。軽くスリップして6回以上戻ることを確認します。(スリップしすぎは駄目)

STEP16

修理完了

組み立てケーシング時間調整などをして修理完了しました。

参考修理料金 2018/02/01現在

基本料金(国産・機械式・Aランク)アンティークにつき1ランクアップ ¥29,000
ゼンマイ分解処理 ¥2,000
合計金額 ¥31,000(税込み)
CONTACTお問い合わせはこちらから
↑

新規会員登録

お問い合わせ