古いユニバーサルクロノグラフ手巻きの金無垢ケースの分解修理のご依頼でした。防水性は全く無くありません。
分解・修理の様子 Disassembly/repair
STEP1
分解修理のご依頼
STEP2
錆の発生の確認
ふたを開けてリュウズやボタンの汗やお水の侵入具合を見ました。少しの汗の侵入によるリュウズ芯(巻き芯)に錆が発生しています。
STEP3
クロノグラフ機構のチェック
クロノグラフ機構(レバーや歯車の仕組み)は現在にも使われているものと同じ。
STEP4
レバーや伝え車の分解
クロノグラフのレバーや伝え車を順番に分解します。左の出車を外す時には専用の道具を使います。
STEP5
ストップウオッチのレバーや歯車
このレバーや歯車がストップウオッチの複雑な動作をします。スタート・ストップ・復帰など最初にこの仕組みを考えた人はすごいですね。
STEP6
クロノグラフのユニット部
クロノグラフのユニット部分です。
STEP7
ゼンマイの検査
古い時計の手巻き式の場合はゼンマイも洗浄再注油が絶対に必要です。掛け時計のゼンマイの掃除を参照してみてください。
STEP8
金無垢ケースの磨き
金無垢ケースのため磨きは慎重に行います。指輪やネックレスの加工をしているため容易に仕上げはできます。
STEP9
最後の仕上げ
プッシュボタンの細かなところまで仕上げます。
STEP10
修理完了
仕上げが完了したケースに調整したムーブメントを組み込み修理完了。
参考修理料金 2018/03/01現在
分解調整基本料金(外国製・クラスB・機械式特殊) | ¥55,000 |
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合計金額 | ¥55,000(税込み) |
アンティークの場合は1ランクアップですが内部の程度が比較的きれいなため現状ランク