ブライトリング コルト GMT|分解具体例

分解・修理の様子 Disassembly/repair

STEP1

時折針が止まる時計

時々止まる・時間が合わない・夕方置いておくと朝には止まっている。とのこと。GMT24時間針が付いていて2ケ国の時刻表示ができる、海外旅行には便利な時計です。複雑な24時間表示部分以外は他の時計と仕組みは同じです。ブライトリングらしさがあふれているデザインをした自動巻き腕時計です。

STEP2

ケースの状態

ケース全体には使用中の細かな傷が多数ついています。専用のオープナーを使って蓋を開きます。

STEP3

パッキンの交換

長期間にわたり、この太いパッキン(ガスケット)を使って汗や水を防いできました。平たくなってしまっているため防水性は劣化しています。このパッキンも交換しましょう。非常に調子の良いETAのムーブメントが使われています。さてこれから、不調の原因を調べて行きます。

STEP4

ケースやベルトのクリーニング

ムーブメントを取り出し構造や傷の確認。ケースやベルトには多数の傷がついていて汚れも強烈です。きれいに仕上げるにはちょっと時間がかかりますがお客様の喜ばれる顔を想像してクリーニング。

STEP5

歯車の点検

カレンダー歯車のかみ合わせや位置を確認し、以上合計(税込み)はありませんでした。24時間針の付く歯車の点検をします。ここも異常なし。

STEP6

歯車の点検2

GMT針のクリック感も異常なし。文字盤裏側のカレンダー部分やほかの歯車には異常が見つかりません。

STEP7

輪冽(ギアトレイン)の異常

時計の輪冽(ギアトレイン)を分解点検中に異常を発見。4番車を抜きだす時に重く感じられました。

STEP8

光るほど磨く

矢印部分が黒く汚れていたため磨いてきれいに仕上げます。光って輝いているのがわかりますか?

STEP9

ほぞ穴も磨く

4番車の入るほぞ穴も掃除木を差し込んできれいに磨き上げます。組み立て時にこの作業を行うより、洗浄前に不調時の原因を取り除いておきます。

STEP10

穴の汚れ

上記の歯車が入る穴の部分の黒く汚れていることがわかりますか?この後洗浄作業、組み立てに入ります。

STEP11

修理完了

綺麗に洗浄仕上げが終わったケースやベルトです。ケースに組み立て完了したムーブメントを組み込んで修理完了。後は24時間以上調子を見てお客様に修理完了連絡をとります。

参考修理料金 2017/09/01現在

分解調整基本料金(外国製・クラスB・機械式) ¥37,000
合計金額 ¥37,000(税込み)
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