ムーブキャリバー4030を使用。長年使用中不動修理の依頼。お預かり時の使用状況は激しくケースやベルトはキズが多数。
分解・修理の様子 Disassembly/repair
STEP1
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2017/09/rx4030_01.jpg)
不動修理の依頼
STEP2
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内部を確認
内部を確認します。赤い粉があちらこちらに散らばっているのが確認できます。油切れからくるものだと思われます。
STEP3
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2017/09/rx4030_03.jpg)
不動の原因を確認
ローターの力を伝える歯車は赤いさび状の粉でおおわれてひどく汚れているのがわかります。この粉がいろいろな部分に飛び散って不動の原因になっているようです。
STEP4
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汚れのふき取り
裏ブタの内部にも布で拭き取れるくらいの汚れです。
STEP5
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内部の状態を確認
針や文字盤を外して、状態を観察。こちらはあまり痛みはないようです。
STEP6
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2017/09/rx4030_06.jpg)
筒カナ内部の磨き
筒カナの回転部分が油切れで重くなっていました。この段階で回転状態を調節しておきます。筒カナ内部を磨いてスムースに回転するようにしました。
STEP7
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細部にわたって検査
ローター(回転錘)を外しました。非常に汚れているのことがわかります。クロノグラフ機構のレバーなどが変形している場合もありますので、細部にわたって検査をします。
STEP8
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分解精査
自動巻き部分から分解精査していきます。赤く汚れていますね。
STEP9
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2017/09/rx4030_10.jpg)
自動巻き部分の押さえを分解
自動巻き部分の押さえを外しました。穴石(ルビー製)には異常はありませんでした。
STEP10
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2017/09/rx4030_11.jpg)
機構の確認
クロノグラフ機構はOMEGAの手巻き式クロノグラフと同じような機構になっていますね。
STEP11
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2017/09/rx4030_12.jpg)
クロノグラフ部分の歯車を分解
クロノグラフ部分の歯車を外しました。中央の2番車の黒い汚れが見えます。これもきれいに磨いて仕上げなければなりません。
STEP12
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2017/09/rx4030_13.jpg)
揺動歯車を分解
クロノグラフ部分に伝える揺動歯車を外しました。黒い汚れが見えます。この部分の歯車が滑るように軽く回転しなければクロノグラフはうまく動きません。洗浄して板などはきれいに磨きます。
STEP13
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2017/09/rx4030_14.jpg)
各種レバーの磨き
クロノグラフ部分の各種レバーです。これもきれいに磨いて仕上げなければなりません。
STEP14
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2017/09/rx4030_15.jpg)
各種洗浄磨き
ゼンマイや輪列(ギアトレイン)の押さえ板です裏側も汚れがはみ出ています。洗浄磨きの手間と時間がかかる作業になりそうですね。
参考修理料金 2017/09/01現在
分解調整基本料金(外国製・機械式特殊・クラスB) | ¥55,000 |
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合計金額 | ¥55,000(税込み) |