ムーブキャリバー4030を使用。落下後の不動修理の依頼。使用状況は激しくケースやベルトはキズとへこみが多数。
分解・修理の様子 Disassembly/repair
STEP1
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2023/03/rx09_01.jpg)
落下後の不動修理の依頼
STEP2
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裏側の確認
裏側を確認します。多数の傷がついています。ケースの仕上げには時間がかかりそうです。どのようにして不動になったのかをお客様よりよくお聞きします。そうとう高いところからの落下したようです。
STEP3
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穴石受け石の飛び出しの確認
ショックバネがはずれて穴石受け石の飛び出しが確認されました。(赤丸の部分)フタをあけると裏側には穴石が付着していました。どのようなショックがあったのかは目視で確かめて初めて解るものです。このような外れ方は落下はガラス側ではなく裏側から落ちたものと思われます。
STEP4
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受け石のずれやネジの脱落の確認
飛び出したテンプ穴石が入っていた部分(赤丸のところ)ここ以外にも各歯車の受け石のずれやネジの脱落などが無いか細部にわたって調べます。
STEP5
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ねじの緩みの確認
自動巻きローターの留めネジ3本も緩んでいました。機械をケースから取り出します。
STEP6
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各針の外れの確認
各針などが外れかかっていないかも確認します。文字盤をはずします。
STEP7
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レバーなどの変形の確認
クロノグラフ機構のレバーなどが変形している場合もありますので、細部にわたって検査をします。
STEP8
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油拡散や赤錆の発生の確認
おしどりレバー部の油拡散や赤錆の発生を確認しました。洗浄最注油で部品の交換は必要なさそうです。
STEP9
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ネジの抜け落ちが無いか確認
自動巻きローターをはずします。落下によるネジの抜け落ちが無いか確認しながらの作業です。落下による各歯車の穴石のずれとあがきの確認と調整が必要です。
STEP10
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2023/03/rx09_10.jpg)
各レバーの変形や磨耗の確認
クロノグラフ機構の各レバーの変形や磨耗などを調べましたが異常は見受けられませんでした。
STEP11
![](https://tokei-ito.com/wp-content/uploads/2023/03/rx09_11.jpg)
修理完了
自動巻きの巻上げなども正常で部品の痛みはありませんでした。落としても部品交換が無く、この穴石の脱落だけで済んだのは不幸中の幸いでしたネ。すべて分解調整と洗浄組み立て点検クロノグラフの動作チェック等等時間をかけて修理完了!
参考修理料金 2007/09/01現在
分解調整基本料金(外国製・機械式特殊・クラスB) | ¥50,000 |
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合計金額 | ¥50,000(税込み) |