完全不動の状態での、修理依頼オーバーホール。セイコーの自動巻き発電で有名な5J系の時計です。発電しながらキャパシタに充電します。動かさないで置いておくとスリープ機能が働き時計の駆動を休止して電池の消耗を防ぎます。再度動かすと回路内の記憶されている時間に復帰する機能が付いています。
分解・修理の様子 Disassembly/repair
STEP1
                                オーバーホールの依頼
STEP2
                                ムーブメントの確認
ドルチェなどの中級品位上に使われているムーブメントです。完全に放電状態になっていました。いくらローターを回転させても電池電圧がアップしません。キャパシタの交換が必要です。ローターをはずします。
STEP3
                                ローターの確認
発電用ローターは異常なし。特別な傷みは見受けられませんでした。キャパシタの押さえをはずします。
STEP4
                                キャパシタの確認
キャパシタ(充電池)の液漏れなどはありませんでした。完全に放電状態です。電圧なし。
STEP5
                                特殊なリード板
特殊なリード板が溶接されこの機械専用に作られています。他の機種とか他メーカーのムーブには使用できません。
STEP6
                                動力供給部分を外す
動きの元になる動力供給部分ははずしました。
STEP7
                                押さえを外す
押さえをはずします。
STEP8
                                電気回路を外す
電気回路をはずしました。
STEP9
                                異常なし
輪列(ギアトレイン)には異常なしです。発電用のローターは油切れのため動きが弱いように見受けられました。洗浄組み立て後新しいキャパシタを入れて正常に動きました。電流や発電の様子を見て、異常は見受けられませんでした。正確に動いています。
参考修理料金 2007/09/01現在
| 分解調整基本料金(クオーツ特殊Dランク) | 
 ¥16,000  | 
|---|---|
| 合計金額 | 
 ¥16,000(税込み)  | 

