ロンジン コンクエスト コンクエスト10|分解具体例

分解・修理の様子 Disassembly/repair

STEP1

すぐ止まる腕時計

10気圧防水・10年電池・10年保証の10つくしでよく売れた時計です。電池を交換しても電圧は低下してすぐに止まり、分解修理の依頼。不動の原因を探ります。

STEP2

パッキン・リュウズの交換

LONGINESコンクエスト10、時間は正確で性能の良い機械です。パッキンやリュウズは防水性復活のため新しいものに交換します。カレンダー部分には異常は見受けられませんでした。

STEP3

文字盤の点検

文字盤側の点検です。カレンダーの板や歯車には多少の曇りが見受けられ、洗浄のみで解決しそうです。

STEP4

ピンの役目

カレンダー板の裏側には一ヶ月に一回の信号を伝えるためのピンがあります。初期設定の役目もしています。

STEP5

アナログ式の接点の点検

アナログ式の接点により回路に歯車から24時間に一回のカレンダーを送る信号を伝えます。この信号を受けてカレンダー送りのモータが回り日付を送ります。各接点部分には異常は見受けられませんでした。

STEP6

文字盤の歯車・接点の点検

日付早送りの歯車・各歯車の磨耗や油切れが見受けられます。かなり油で汚れています。洗浄にて解決します。文字盤側の歯車や接点には異常は見受けられませんでした。

STEP7

電流値の矛盾

電池の受け側です。電池電圧は低下していました。交換したのは三日ほど前でした。どこかでショートの可能性があります。電流値を調べましたが通常の値を示しています。???

STEP8

回路と電池の違い

この機種とよく似た機械があります。電池受けをはずしたところからがほぼ同様の機種です。うるう年の設定ができないのですが、回路と電池の違いのみです。

STEP9

回路の点検

回路側の分解検査点検です。ショートする部分も見受けられません。さらに調べます。

STEP10

回路の点検2

電気回路は異常なし。

STEP11

ステップモーターの稼働

カレンダーを送るモーターと時計のための二個のステップモーターを使っています。合計2年個のステップモーターで動きます。電気回路にうるう年や月と日を正確にセットしなければカレンダーは正常に動きません。電子回路さえ正常であれば調子の良い機械です。

STEP12

輪列(ギアトレイン)の点検

輪列(ギアトレイン)の状態です。日付送りの歯車やモーターには汚れは見受けられませんでした。

STEP13

輪列(ギアトレイン)の点検2

各歯車に異常は見受けられませんでした。

STEP14

バネの検査

この機械は、うるう年や月を確認するためにリュウズを押し込みます。元に戻るための大きなレバーバネが使われています。バネを検査すると・・・・??

STEP15

レバーバネの点検

レバーバネの元をよーく見るとわずかなヒビが・・・・戻り圧力が弱いため接点を押しっぱなしにして、絶えずうるう年と月表示をしていたようです。このためモーターが絶えず回転していて、電池を多く消耗していたようです。

STEP16

原因

ヒビの有る部分の拡大画像です。このヒビのため接点開放への戻りが悪く電池が早く消耗する原因だったようです。交換して、正常に復帰しました。修理完成後、お客様の腕で快調に動いています。

参考修理料金 2007/09/01現在

分解調整基本料金(外国製・Cランク・クオーツ) ¥28,000
リュウズ・パッキン・レバーバネ部品代 ¥6,000
合計金額 ¥34,000(税込み)
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