オメガシーマスター自動巻き cal1120 オメガ cal1120|分解具体例

分解・修理の様子 Disassembly/repair

STEP1

オーバーホールの依頼

定期点検、オーバーホール依頼でした。パッキンは交換、時間が一日40秒から1分遅れるとのこと。遅れの原因を探ります。

STEP2

裏ふたを分解

裏ふたオープン!今のところ異常なし

STEP3

ガラスとケースとの取り付け状態を確認

ブレスレットの汚れもひどく所々にサビも出ています。超音波洗浄後、磨きとサテン仕上げを施します。ガラスとケースとの取り付け状態チェック。裏ブタのパッキンは交換しました。

STEP4

遅れの原因を確認

長針(分針)・短針(時針)の接触はないか点検接触は無かったのですが針をはずすと・・・・?文字盤がずれて筒車(短針が付く歯車)に接触寸前でした。短針の根元が文字盤に接触していたかもしれません。遅れの原因はここかも・・他にあるかもしれませんので断定はしません。

STEP5

文字盤を分解

文字盤を取り外します。カレンダーの動作確認歯車の磨耗などを点検。ここまで、異常は見受けられませんでした。文字盤裏側をすべて点検しました。この時点では異常はありませんでした。

STEP6

ローター伝え車を分解

自動巻き機構には異常は見受けられません。ローター伝え車をはずします。

STEP7

自動巻きユニットを分解

自動巻きユニットをはずします。

STEP8

ローターの状態を検査

ローターの固定ネジは裏側からはずす仕組みになっています。このユニットには異常は見受けられませんでした。

STEP9

ギアトレインの点検

輪列(ギアトレイン)の点検です。動きには異常無しでした。

STEP10

4番車の芯を拡大検査

押さえをはずしたところ、4番車の芯には赤黒いグリス状のものが付着しています。拡大して検査します。

STEP11

修理完了

油がグリス状に変化したものと判明。芯の磨耗も無く洗浄のみで解決できました。あまり部品は痛んではいないようです。遅れの原因はここと文字盤のずれによる接触が原因と思われます。これで異常個所はすべて調整しました。洗浄組み立てに進みます。順調に作動し、時間もよく合うようになりました。

参考修理料金 2007/09/01現在

分解調整基本料金(外国製・Cランク・機械式) ¥28,000
パッキン一式 (技術料金込) ¥2,000
合計金額 ¥30,000(税込み)
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