赤のストップウォッチがカウントに沿って移動する赤のレイヤー付き。一つ一つの円を赤で表示、順番に赤い丸で表示して行く独特の構造は水中ではより判りやすくしたシーマスタークロノグラフです。
分解・修理の様子 Disassembly/repair
STEP1
オーバーホールの依頼
STEP2
ケース全体の傷を確認
ケース全体には無数の傷跡が・・・。なんとかきれいな肌にしてあげたくなります。
STEP3
シーマスタークロノグラフの構造
赤と黒に色分けされた円盤が文字盤の裏側で回転して赤い丸を順番に創り出していく構造になっています。今回は復帰レバーの損傷で画像の状態に戻らない現象でのお持ち込みです。
STEP4
復帰レバーを交換
クロノグラフで2階式構造と同様のムーブメントの一部変形タイプです。復帰レバーが曲がってしまった状態で0一に戻らなくなっていました。復帰レバーを交換して正常になりました。
STEP5
内部構造の確認
クロノグラフ部分と時計部分が二階建てになっている構造です。時計部分はETA28**系とほぼ同じものになります。左側のクロノグラフ部分の構造が変ったものです。
STEP6
修理完了
クロノグラフ機構には異常はなく復帰ができなかっただけでした。レバーの交換で修理できました。時計本体とこのクロノグラフ部分全体を分解掃除をし、組み立て調整後ケーシングさらに防水検査(300M)をしてお客様にお返ししました。現在も調子良く動いています。
参考修理料金 2017/09/30現在
解調整基本料金(機械式特殊Cランク) | ¥43,000 |
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復帰レバー交換(技術料金込) | ¥5,000 |
合計金額 | ¥48,000(税込み) |