オメガ シーマスター自動巻き cal1111|分解具体例

分解・修理の様子 Disassembly/repair

STEP1

オーバーホールの依頼

往年のシーマスター。時間動作不調、オーバーホール依頼でした。パッキンは交換、時間が一日1分以上遅れるとのこと。遅れの原因を探ります。

STEP2

ケースの状態を確認

ムーブメント取り出し、まずはケースの状態を確認。ベゼルの回転が重く回しにくいのを洗浄やバネの調整で修正します。

STEP3

防水パッキンの劣化を確認

裏蓋の周りの防水パッキンが劣化のためつぶれています。ケース周りの汚れもひどく所々にサビも出ています。

STEP4

ムーブメントの構造

非常に安定感のあるムーブメントです。自動巻きの巻き上げ効率もよく正確で調子が良く扱いやすいタイプです。

STEP5

針の接触点検、カレンダーの点検

長針(分針)・短針(時針)の接触はないか点検接触はありませんでした。カレンダー部分にも異常は見られませんでした。

STEP6

文字盤裏側をすべて点検

カレンダーの動作確認歯車の磨耗などを点検。ここまで、異常は見受けられませんでした。文字盤裏側をすべて点検しました。この時点では異常はありませんでした。

STEP7

ローター部分を分解

自動巻き機構には異常は見受けられません。ローター部分を外します。お~い!元気ですか?

STEP8

テンプ受け石を取り出す

ショックバネを外してテンプ受け石を取り出します。テンプ受けをそーっと外します。ひげゼンマイを変形させないように。

STEP9

3番車と4番車を洗浄してホゾを研磨

3番車と4番車(秒針が取りつく歯車)の芯が赤く変色しています。油切れによる摩耗と油のカスが混ざり合ったものでこのように赤くなります。この状態では正確には動作しませんね。きれいに洗浄してホゾ(芯)も磨きだします。

STEP10

修理完了

洗浄後ムーブメント組み立てケーシング時間調整を行い、完成しました。

参考修理料金 2018/03/01現在

分解調整基本料金(外国製・Cランク・機械式)
パッキン一式 基本料金に含まれています。
¥29,000
合計金額 ¥29,000(税込み)
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