オメガ シーマスターCal:3313 自動巻きクロノグラフ|分解具体例

分解・修理の様子 Disassembly/repair

STEP1

定期メンテのご依頼

シーマスター・クロノ・コーアクシャル Cal:3313の定期メンテのご依頼。

STEP2

裏側のふたの検査

裏側のふたにはシーマスターの象徴が彫り込まれて風格を表しています。・・・。少しでもきれいな肌にしてあげたくなります。

STEP3

外装部品をすべて分解

外装部品をすべて分解。洗浄仕上げに回します。外装の傷もバフで綺麗に研磨。

STEP4

文字盤のずれを修正

針をすべて外して、文字盤のずれも修正します。

STEP5

自動巻きのローターを分解

自動巻きのローターも外しておきます。

STEP6

自動クロノグラフ機構、カレンダーの送りや各歯車を点検精査

自動クロノグラフ機構には異常は見受けられません。カレンダーの送りや各歯車を点検精査。すべてにおいて異常はありません。

STEP7

小さな部品の点検

小さな歯車2段に歯がついています。小さな部品も、欠けや変形はないかを調べます。

STEP8

自動巻きの部分を分解精査

自動巻きの部分(ユニット)を分解精査していきます。

STEP9

自動巻き部分の点検

いよいよ自動巻き部分の点検です。切り替え車(中央小さな2個の歯車)の油が乾燥(減って)して汚れが散らばっています。自動巻き全体に汚れが見られます。適切な洗浄と注油で解消できると思われます。

STEP10

テンプを分解

ク自動巻きの部品を丁寧に検査し終えてコーアクシャルのテンプを外します。外す時にはテンプ中央部分が外れやすいようにテンプ押さえを左に90°以上回すようにしながらはずします。構造を理解していないと外すことはできません。赤丸の部分が歩度調節用のネジです。専用の工具でまして調節します。

STEP11

アンクルとガンギ車の構造

独特な形をしたアンクルとガンギ車です。爪石に3個のルビーを使って回転運動を往復運動に切り替えています。

STEP12

ギアトレインの構造

クロノグラフ関連の輪列(ギアトレイン)ですどこかSEIKOのスピードタイマー6138の機構に似ていると思いませんか?

STEP13

クロノグラフの秒車

クロノグラフの秒車です。丸いお皿のような部分もSEIKOスピードタイマーに使われている歯車とよく似ていますよ。この時計を修理していて何か昔(40年以上前に)よく修理したような記憶があるなあ。と感じたのはこの歯車を見た時です。

STEP14

2枚の板で挟む構造

13画像の歯車を右下の2枚の板で挟む構造になっているのもそっくりです。

STEP15

ギアトレインのホゾやカナの点検

輪列(ギアトレイン)のホゾやカナの部分は油が濁って赤黒く汚れていました。

STEP16

すべての部品の洗浄点検、組立て

ゼンマイを巻き上げるための小さな伝え車の内部(芯)も超音波使って洗浄します。すべての部品の洗浄点検を行い組み立てに入ります。

STEP17

ローターの動作確認

軽くゆすってローターが軽く左右に振れるのを確認します。巻き上げが良好。

STEP18

修理完了

ケースについていた傷も綺麗に研磨。ベルトの傷も落としました。

参考修理料金 2018/03/01現在

解調整基本料金(機械式特殊Cランク) ¥43,000
合計金額 ¥43,000
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